ピアノ・マン(Piano Man)は、ビリー・ジョエルが1973年に発表したセカンド・アルバムで、コロムビア・レコードからの第1弾。ビルボード誌のアルバム・チャートで初のチャート・インを果たし、ビリーにとって重要な出世作となった。
解説
ビリーのソロ・デビュー作『コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人』(1971年)はセールス的に失敗し、初のアメリカ・ツアーも途中で打ち切られたため、ビリー・マーティンという芸名を使い、ロサンゼルスやサンフランシスコでピアノ弾き語りをして生活していた。しかし、1972年4月のフィラデルフィア公演で演奏された「キャプテン・ジャック」のライヴ音源が、同地のFMラジオ局WMMRでオンエアされ、評判となる。そして、1973年にコロムビア・レコードと契約し、ザ・クルセイダーズで活動していたラリー・カールトンやウィルトン・フェルダー等を招き、本作を制作。全米アルバム・チャートで27位に達した。
第1弾シングル「ピアノ・マン」は、弾き語りで生計を立てていた頃の体験を元にした歌で、全米25位に達した。ビリーの代名詞と言える代表曲で、2000年代に至るまで、ライヴの定番曲となった。その後、「悪くはないさ」(全米80位)、「流れ者の祈り」(全米77位)もシングル・カットされた。
収録曲
全曲ビリー・ジョエル作。
- 流れ者の祈り – “Travelin’ Prayer” – 4:14
- ピアノ・マン – “Piano Man” – 5:38
- 悪くはないさ – “Ain’t No Crime” – 3:19
- 僕の故郷 – “You’re My Home” – 3:13
- さすらいのビリー・ザ・キッド – “The Ballad of Billy the Kid” – 5:42
- 陽気な放浪者 – “Worse Comes to Worst” – 3:13
- ネバダ・コネクション – “Stop in Nevada” – 3:55
- 愛する言葉に託して – “If I Only Had the Words (To Tell You)” – 3:34
- 小雨降るパリ – “Somewhere Along the Line” – 3:20
- キャプテン・ジャック – “Captain Jack” – 7:20
引用元:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/ピアノ・マン_(アルバム))
初ヒットとなったA②を含む、CBS移籍第1弾、通算2作目。荒削りながら、ツボを心得た曲作り、活気溢れるヴォーカル・スタイルといったビリーならではの個性が着々と開花。極力無駄を省いたシンプル、かつストレートな音処理が早くも呈示されつつある。
出典:ロック名盤・レコード&ビデオ・ガイド
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