『マグマ』は、日本の音楽ユニット、B’zの稲葉浩志のソロ・デビュー・アルバム。
内容
稲葉によると、B’zの16thシングル「ねがい」から自身もアレンジに関わるようになり、それと平行して自身も楽曲作りを始める。それらの楽曲のストックがアルバムを1枚作れるほどに貯まり、発表したものが今作である。
その後も続くソロ活動に至った背景は、B’zとして制作等いろいろな経験をしていく中で、B’z以外で自分を表現した時にどうなるかに関心を持ったところからであると述べている。
このアルバムの中で、稲葉は作詞のみならず、作曲やハーモニカの演奏など、様々な事に挑戦している。
このアルバムの発売を記念して、プロモーション用にアナログ盤(レコード)が、限定500枚製作された。レコードジャケットもCDのものとは違う写真が使用されている。なお、このアナログ盤は、世話になったスタッフ等に贈答されたため、現在は非常に入手困難なレア・アイテムとなっている(2006年に開催されたB’zのファンクラブイベント「B’z Treasure Land」にて、このアナログ盤が展示された)。
親交のあった、俳優の勝新太郎が生涯聴き続けたアルバムでもある。
シングル曲もタイアップ曲も収録されていないが、オリコン初動売上は62万枚を突破し、ミリオンセラーを記録した。
また、「冷血」「そのswitchを押せ」「Soul Station」「Chopsticks」「愛なき道」「Little Flower」以外は、全て稲葉本人が歌うミュージック・ビデオが制作されており、「NO.」「CD NEWS」などの音楽番組や、1997年のアルバム発売当時の「COUNT DOWN TV」のアルバム全曲紹介では、全収録曲のミュージック・ビデオが放送されている。
収録曲
- 冷血(2:15)
- 演奏時間2分15秒と短い楽曲。2004年のソロライブツアー「稲葉浩志 Inaba Koshi LIVE 2004 〜en〜」もこの曲がオープニングを飾った。ミュージック・ビデオでは、直接は歌っていないが、黄色の「CAUTION」と印刷された立入禁止のテープが幾重にも張られた中で、黒いシャツを着た稲葉本人が佇む様子を収録している。
- くちびる(4:15)
- 原曲は、B’zのアルバム『LOOSE』の頃からあった。
- そのswitchを押せ(3:33)
- 稲葉曰く「ループと山木さんのドラムとの絡みがすばらしい」。
- ライブでは「Koshi Inaba LIVE 2014 〜en-ball〜」で初演奏された。
- 波(4:46)
- デモの段階ではギターのみの演奏だったが、最終的にはエスニック調のリズムパターンに変更されている。
- フルサイズのミュージック・ビデオも製作され、黒いスーツと赤いシャツを着て、サングラスをかけた稲葉本人が、外国人女性が運転するオープンカーに乗りながら歌う様子や、黒い毛皮のコートを着て、オープンカーにもたれながら歌う様子などを収録している。1997年の「NO.」の1000回記念で、このミュージック・ビデオが放送されている。
- ソロライブでも度々演奏され、「B’z LIVE-GYM ’98 “SURVIVE”」でも披露された。
- 眠れないのは誰のせい(4:02)
- 稲葉曰く「ジャズ・ギターのオクターブ奏法をリフにしたい」と思い作った曲。また、「ベースをスポンジでミュートするアイデアが面白い」とも語っている。
- Soul Station(6:36)
- オルガンソロから始まる。演奏時間6分34秒と稲葉の楽曲で最も長い。1995年頃にパリでできた曲で、作っているうちに現在の長さになったという。
- arizona(5:00)
- 稲葉本人が、アリゾナを1人旅をした体験を基にしている。
- 風船(3:53)
- シンプルなピアノの伴奏と稲葉の低めのヴォーカル、そしてチェロやホルンが随所で聴かれる。「B’z LIVE-GYM Pleasure’97 “FIREBALL”」で披露された際は稲葉自身が、ピアノの代わりにフェンダーローズを用い、前奏、間奏などでブルースハープも演奏した。ソロツアーでは演奏されていなかったが、「Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜」のアンコールで初披露された。
- 台風でもくりゃいい(3:09)
- 歌詞中に出てくるイオリとは、以前飼っていた稲葉のペットの猫のこと。ミュージック・ビデオでは、真夜中に部屋の冷蔵庫を覗いたりしながら歌う様子を収録している。
- 灼熱の人(3:57)
- ギターリフから始まり、間奏では稲葉のヴォーカルがギターリフをなぞっている。
- なにもないまち(2:49)
- 短調のボサノヴァ。アウトロではヴォコーダーを使用している。
- Chopsticks(2:15)
- インスト曲。4分の7拍子という変拍子で、曲の前半はパーカッションや人の掛け声のみで構成される。アフリカ音楽のようなポリリズムが取り入れられ、多くの打楽器が組み合わさっている。曲の後半からはディストーションのかかったエレキギターがリフを刻み始め、ロックドラムも絡んでくる。
- JEALOUS DOG(4:32)
- 言葉が多く、譜割も細かい曲。曲中に出てくる犬の鳴き声は、稲葉の飼い犬「BUB」のものである。
- 愛なき道(4:32)
- 稲葉の出身地、岡山の方言が一節に使われている。
- 2004年のソロツアーでは新潟公演以降のアンコールラストナンバー、「Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜」では日替わりアンコールラストナンバーだった。
- Little Flower(6:12)
- アウトロのスライド・ギターは、ジェフ・ベックの楽曲からの影響だという。
引用元:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/マグマ_(アルバム))
高画質CDジャケット画像
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デジタルミュージック
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