LAST TEENAGE APPEARANCE(ラスト・ティーンエイジ・アピアランス)は、日本のミュージシャン、シンガーソングライターである尾崎豊の6作目のライブ・ビデオ。
1997年11月15日にソニー・ミュージックレコーズよりVHSでリリースされている。
その後2013年11月27日にソニー・ミュージックレコーズよりDVDで再発売される。
解説
11月1日に四日市市文化会館でスタートした「LAST TEENAGE APPEARANCE TOUR」の中から、1985年11月14日、15日の2日間に渡って行われ、このツアー最大の約3万人を動員した代々木オリンピックプール第一体育館での公演から収録されている。同ツアーは以降も続けられ、11月27日の釧路市民文化会館での公演が10代最後となり、11月29日室蘭文化センター公演の時点で20歳になっていた。その後、1986年1月1日の福岡国際センターでのライブをもってツアーは終了、ライブ後には無期限活動休止を発表している。
この公演から2年後の1987年に同名のライブアルバム『LAST TEENAGE APPEARANCE』もリリースされていたが、公演から実に12年を経て初の映像作品化である。
このビデオは、1986年1月14日にフジテレビ系列で当日のライブ映像を編集したテレビ番組『YUTAKA OZAKI Last Teenage Appearance 早すぎる伝説 1985・11・15』に公開されていなかった新たな映像を追加し、再編集されたものである。
同じく1985年11月の代々木オリンピックプールでのライブを収録したライブ・アルバムの『LAST TEENAGE APPEARANCE』には当日演奏された20曲の内、13曲が収録されており、「Teenage Blue」、「米軍キャンプ」、「坂の下に見えたあの街に」、「Scrap Alley」、「ハイスクールRock’n’Roll」、「愛の消えた街」、「Freeze Moon」の7曲が未収録となっていたが、「米軍キャンプ」、「Scrap Alley」、「愛の消えた街」以外の未収録曲が本作品に収録された。
2004年11月28日には「早すぎる伝説」を再び編集し、未公開映像を加えたフィルム『早すぎる伝説 ディレクターズカット』が東京国際フォーラムなど全国28ヶ所で公開されている。
収録曲
全曲、作詞・作曲:尾崎豊
- 卒業 – GRADUATION
- Driving All Night
- 街の風景 – SCENES OF TOWN
- Teenage Blue
- 坂の下に見えたあの街に – DOWNSLOPE
- 存在 – EXISTENCE
- ハイスクールRock’n’Roll – HIGH SCHOOL ROCK’N’ROLL
- Scrambling Rock’n’Roll
- 十七歳の地図 – SEVENTEEN’S MAP
- 路上のルール – RULES ON THE STREET
- 15の夜 – THE NIGHT
- Freeze Moon
- I LOVE YOU
参加ミュージシャン
- 「Yutaka Ozaki & Heart Of Klaxon」
- 尾崎豊 – ボーカル、ピアノ、ギター、ブルースハープ
- 鴇田靖 – ギター
- 江口正祥 – ギター
- 田口正人 – ベース
- 樫原伸彦 – ピアノ
- 松原博 – キーボード、シンセサイザー
- 吉浦芳一 – ドラムス
- 阿部剛 – サクソフォン、フルート、パーカッション
引用元:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/LAST_TEENAGE_APPEARANCE_(ビデオ))
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「ジャパニーズ マスターピース」須藤晃
1980年代はまだ僕らはみんなアメリカに憧れていた。何でもかんでも受け入れるというわけでもなく一定のフィルターを通過してくるアメリカンカルチャーにまだ胸がときめいていた頃だ。僕は時間があればあれば尾崎豊にアメリカの青春小説を渡しニューヨークへ行くことを強く勧めていた。彼がアメリカから受け取るべき刺激がまだまだあると思っていたからだ。
語り尽くされてはいるが、尾崎豊はデビューして約2年間で10代での完璧なまでの神話を築き上げていた。それは決して彼の意図したことではなかったが、バブルに浮かれている世の中でただ一人冷静に未来を予言しているかのような歌を歌い続けていた。「壊れた扉から」という3枚目のアルバムを作り上げて、1985年11月1日から「LAST TEENAGE APPEARANCE」ツアーと銘打って十代最後のツアーをスタートさせて、11月14,15日の2日間で、東京で約3万人を動員した。そのとき彼はまだ19歳だった。
そしてそのツアーの途中で彼は挫折したかのようにすべての活動を中断して単身ニューヨークへと向かうのだ。彼のなかになにがしかの迷いが生じていたことは明らかだったが、その解決のためにニューヨークへ行くという結論を出したことに僕は正直戸惑いを感じた。自分が20代の初めに渡米して感じたようなカルチャーショックを彼が同じように感じられるはずもないだろうし、その決断が正しいかどうかは判断しづらいものだった。
彼のいきなりの不在でファンのみならず、関係していたスタッフも相当混乱したのである。次の手がかりが何も見つからない時間が無為に過ぎていくなか、僕らは代々木での彼のライブの映像と音源をつぶさに観察した。そこには、彼の自信も不安も葛藤も混乱も冷静さも狂気もすべてが見え隠れしていた。
10代の集大成として3枚のアルバムの発表にこだわったのは彼自身だった。そしてそれまでのどんなアーティストもなし得なかった金字塔を立てて、そのアルバム発表直後のパフォーマンスは、ある意味での彼の生涯の最も輝いた瞬間が封印されている。まぶしくて直視できないほどの鮮烈さがある。
彼がニューヨーク時代に一番感じたことは、みずからががむしゃらに突き進んだ10代の作品群を越えるだけのエキスがもうアメリカにもないということではなかったのだろうか。この天才は明らかに猛スピードでゴールを突き抜けている。これこそが、ジャパニーズ マスターピース、日本ロックシーンの代表作品ではないかと思う。
引用元:LAST TEENAGE APPEARANCE DVD ブックレット
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