オン・ザ・コーナー(On The Corner)は、ジャズ・トランペット奏者マイルス・デイヴィスが、1972年に制作・発表したアルバム。
解説
1970年代のマイルスは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンを意識していたと言われており、そのことが濃厚に表れたファンク色の強い内容となっている。トランペットのソロが少ないこともあり、発表当時は問題作とする声もあったが、マイルスの死後、クラブ・ミュージックの隆盛に伴い再評価された。
多数のミュージシャンがレコーディングに関わっており、シタール奏者まで含む。また、ハービー・ハンコックが呼び戻されたのに加え、既にリターン・トゥ・フォーエヴァーを立ち上げていたチック・コリア、マハヴィシュヌ・オーケストラを立ち上げていたジョン・マクラフリンも参加し、一種のオールスター・セッション的な様相を呈した。
2007年、本作収録曲の未編集ヴァージョンなどを含む6枚組CDボックス・セット『ザ・コンプリート・オン・ザ・コーナー・セッションズ』が発売された。
収録曲
全曲マイルス・デイヴィス作曲。
- オン・ザ・コーナー / ニューヨーク・ガール / シンキン・ワン・シング・アンド・ドゥイン・アナザー / ヴォート・フォー・マイルス – On The Corner / New York Girl / Thinkin’ One Thing And Doin’ Another / Vote For Miles
- ブラック・サテン – Black Satin
- ワン・アンド・ワン – One And One
- ヘレン・ビュート / ミスター・フリーダム X – Helen Butte / Mr. Freedom X
演奏メンバー
- マイルス・デイヴィス – トランペット
- デイヴ・リーブマン – サックス(1-4)
- カルロス・ガーネット – サックス(6-8)
- ベニー・モウピン – バスクラリネット
- ジョン・マクラフリン – エレクトリックギター(1-4)
- デヴィッド・クリーマー – エレクトリックギター(1-4)
- チック・コリア – キーボード(1-4)
- ハービー・ハンコック – キーボード
- ハロルド・ウィリアムス – キーボード
- ロニー・リストン・スミス – オルガン
- マイケル・ヘンダーソン – エレクトリックベース
- ジャック・ディジョネット – ドラム
- アル・フォスター – ドラム
- ビリー・ハート – ドラム
- ドン・アライアス – パーカッション
- ジェイムズ・エムトゥーメイ – パーカッション
- コリン・ウォルコット – シタール
- バダル・ロイ – タブラ
- ポール・バックマスター – チェロ
- テオ・マセロ – サックス(1-4)
引用元:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/オン・ザ・コーナー)
コメントを残す