『ペット・サウンズ』(Pet Sounds)は、アメリカのバンド、ザ・ビーチ・ボーイズが1966年にリリースしたスタジオ・アルバム。
概要
本作はブライアン・ウィルソンの最高傑作と見なされ、多くの音楽評論家が最良のポップ・アルバムやロックの名盤と評価している。1995年には『MOJO magazine』の作曲家や音楽プロデューサー達の投票で1位に選出され、1998年には『Q magazine』の読者投票ランキングでは31位に選ばれた。更に、『ROLLING STONE』が行った大規模なアンケート「Rolling Stone’s 500 Greatest Albums of All Time」(Wenner Books 2005)ではビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に次ぐ2位に選出されている。発売から34年経った2000年に、アメリカでゴールド・ディスクに認定され、同年のうちにプラチナ・ディスクにも認定された。
背景
本質的にはブライアンのソロ作品と呼べる。彼はバンドとのツアーを取りやめ、腕利きのスタジオ・ミュージシャンたちと共に一人、スタジオでの録音に集中した。ブライアンは、ビーチ・ボーイズによる美しいハーモニーに、バズ・オルガンやハープシコード、フルートに加え自転車のベルやテルミン、犬笛と言った変わった道具での音響効果を多重録音により付け加え、作品を創り上げた。またプロの作詞家、トニー・アッシャーを作詞に起用し、曲のイメージを伝え、詞に起こす作業を任せた。従って、本作のレコーディングにおいてブライアン以外のメンバーはほぼボーカルとコーラスのみでの参加となっている。本作のレコーディングでは「グッド・ヴァイブレーション」の初期ヴァージョンも作られたが、ブライアン自身の意向により『ペット・サウンズ』への収録は見送られ、アルバム発表後に手を加えられて11月にシングルとして発表された。
なお本作は、ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』から影響を受けて作ったと後にブライアンは明言している。その影響がUSヴァージョンによるものなのか、UKヴァージョンによるものなのかは、常に論議の的になっている。『ペット・サウンズ』は逆に『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に影響を与えたと言われており、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』をプロデュースしたジョージ・マーティンは「『ペット・サウンズ』に追いつこうとする試みだった」と回想している。
反響
『ペット・サウンズ』は現在でこそロック史上に残る名盤として扱われているものの、発売当時はそれまでのビーチ・ボーイズにあったサーフィンやホット・ロッドといった言葉が全く登場せず、ブライアンの心情を吐露したような複雑な内容から、アメリカではあまり受け入れられなかった。キャピトル側もアメリカでの売れ行きが芳しくないのを見て、ベスト・アルバム『ベスト・オブ・ザ・ビーチ・ボーイズ』を予定より早い7月5日にリリースした。ブライアン渾身の一作にもかかわらず、皮肉にもその反響の低さと、次作『スマイル』の製作が頓挫したことにより、既に不安定になっていた彼の精神状態は更に悪化していくことになる。
一方、イギリスでは全英アルバムチャートで26週連続トップ10入りする大ヒットを記録し、この年の『NME』の人気投票では、「トップ・ワールド・グループ」部門でビーチ・ボーイズがビートルズを抜いて1位となった。
ライヴにおける演奏
ブライアン・ウィルソンはソロ転向後、しばしば本作の完全再現ライヴを行った。2000年のアメリカ・ツアーではフル・オーケストラと共演し、2002年1月にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで行われた公演の模様はライヴ・アルバム『ペット・サウンズ・ライヴ2002』に収録された。また、2013年10月にニューヨークのビーコン・シアターで行われたライヴでは、事前の告知なしに本作が全曲とも演奏された。
曲目
- 表記のないものは全て作詞・作曲:Brian Wilson/Tony Asher
A面
- 素敵じゃないか Wouldn’t It Be Nice (Brian Wilson/Tony Asher/Mike Love) 2:22
- 僕を信じて You Still Believe in Me 2:30
- ザッツ・ノット・ミー That’s Not Me 2:27
- ドント・トーク Don’t Talk (Put Your Head on My Shoulder) 2:51
- 待ったこの日 I’m Waiting for the Day (Brian Wilson/Mike Love) 3:03
- 少しの間 Let’s Go Away for Awhile (Brian Wilson) 2:18
- スループ・ジョン・B Sloop John B (Traditional/Brian Wilson)2:56
B面
- 神のみぞ知る God Only Knows 2:49
- 救いの道 I Know There’s an Answer (Brian Wilson/Terry Sachen/Mike Love) 3:08
- ヒア・トゥデイ Here Today 2:52
- 駄目な僕 I Just Wasn’t Made for These Times3:11
- ペット・サウンズ Pet Sounds (Brian Wilson)2:20
- キャロライン・ノー Caroline, No 2:52
引用元:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/ペット・サウンズ)
高画質ジャケット画像
【2017年1月22日更新】
こんばんは。とか言ってもこれを観てる人が夜に観てるかは分からんが。
自分が持ってるCDの高画質なジャケット画像をただ単に載せていってるブログですが、それだけだとGoogleさんに嫌われて、誰が検索しても、見つからないようなサイトになってしまうと聞いたので、若干どうでもいい雑談などを、書いていこうと、思っています。
まぁ、俺くらい音楽に詳しくもない奴の書く、雑談は読み飛ばしてくれて大丈夫ですので。
The Beach Boys (ザ・ビーチ・ボーイズ)の、『Pet Sounds (ペット・サウンズ)』に関する雑談。
この、『Pet Sounds (ペット・サウンズ)』は、私が初めて買ったBeach Boys (ザ・ビーチ・ボーイズ)のCDです。
The Beach Boysと言うバンドが、サーフィン好きで、海でらららららーって歌ってるようなイメージのバンドだというのも、全く知らずに、このCDを初めて買いました。
Cornelius (コーネリアス)
いきなりなんでこれから買ったというと、僕は、Corneius (コーネリアス)だとかの、渋谷系 (しぶやけい)と言われるCDを良く買っていたんです。
そんで、Cornelius (コーネリアス)の、『FANTASMA (ファンタズマ)』(1997年)って言う、CDを買って、俺はメチャクチャ気に入ってた訳ですが、そのFANTASMA (ファンタズマ)の、CDのブックレットの中の、GOD ONLY KNOWSって歌の、歌詞のところに、↓こんな写真が使われてたんですね。
拡大。↓
とまぁ、この画像を観て、The Beach Boysの、『Pet Sounds』のジャケットと、収録曲の『God Only Knows』を見て、
『お。これ元ネタやん。(こんなの分かる俺ってスゲー。)』
とか思って、このCD『Pet Sounds (ペット・サウンズ)』を買ったのでした。
ちなみに、こんな事は、音楽好きな人にしたら、「それ、常識やで。」的なレベルの話らしいです。
まーでも、当時 (1990年代)は、インターネットで調べたら何でも情報が載ってるような時代ではなかったので、それくらいの事でも俺は得意気(とくいげ)になれたのです。
ちなみに、この、Pet Soundsというアルバムは、やたら世界的に評価も高く、とんでもなく有名で素晴らしいと評価されているアルバムだとは、のちのち知りました。
The Beach Boys (ザ・ビーチ・ボーイズ)の作品というよりは、実質、Brian Wilson (ブライアン・ウィルソン)のソロ作品だと言われている事も。
何も知らなかったっす。
まぁ、実際聴いてみたら、FANTASMAの元ネタというだけでなく、God Only Knowsは、Cornelius (小山田圭吾)と、小沢健二が、組んでいたバンド、Flipper’s Guitarの、アルバム、『ヘッド博士の世界塔』の、オープニングに使われていたりと、渋谷系が好きだった僕には、とても価値のある1枚になったアルバムが、この、ペット・サウンズでした。
SMAP (スマップ)
ちなみに、僕の大好きな、去年 (2016年)、ジャニーズ事務所のメリー・ジュリーのパワハラにより、解散に追い込まれたSMAP (スマップ)も、このペット・サウンズと関わりが。
今となっては、彼らの唯一無二のミニ・アルバムとなってしまった『La Festa』(1998年)のジャケットのデザインも、このPet Sounds (ペット・サウンズ)が元ネタ。
1997年のCorneliasのFANTASMA (ファンタズマ)、
1998年ではSMAP (スマップ)に。
2年続けてパクられるペット・サウンズ。
スゴい影響力ですね。
(SMAPの、La Festaのジャケットって)誰がデザインした (パクった)んだろうね。
俺、このCDはまだ買ってないので分からない。(クレジット表記読んでないので。)
でも、個人的には、このパクリをした人には、
『God Job (グッジョブ)。良い仕事してますねぇ。』
と言いたい。
SMAP (スマップ)とは、音楽の内容的に全く被りもしないであろう、Pet Sounds (ペット・サウンズ)のジャケットを、良くもまぁ、ここまで忠実にパクれたなぁと。
今となっては、こういったものに対して世間の目が厳しくなってるから、安易にパクれないじゃないですか。
当時だからこそできたんだろうけど、この安易なパクリが出来た事に、スゴく潔くてスゴいと思ってしまう。
普通、まともな人間だったら、たとえ当時の、おおらかな時代の人間だったとしても、こんなパクリはできないと思うの。
まともな神経してたら。
大企業の人間が。
このジャケットをデザインした人間は、今で言う、卍 (まんじ)とか、いや、DQN (ドキュン)的な人物だったのではないか。
「チーっす。SMAP (スマップ)のジャケ・デザなんすけどぉ、The Verve (ザ・ヴァーヴ)の『Urban Hymns (アーバン・ヒムス)』(1997年)パクっただけじゃ弱いんで、Pet Soundsもパクっときました。よくないすか?これ。」
多分、こんな奴。↑
そしてそれを許せてしまう空気が当時にはあったのだろう。
当時は、村上春樹 (むらかみはるき)という小説家が、自身のホームページで、SMAPのジャケットが、Pet Soundsのジャケットをパクってる事に対して、ごちゃごちゃ文句を言ってるが、また、SMAPのLa FestaのCD買って、ジャケット載せたときにそのページに書こうと思う。
(時代というフィルターを通すと、見方も今と昔では違って見えるのかも知れない。)
とはいいつつ、当時くらいの子供な俺は、「商品になってるモノで元ネタがある物は、きっと元ネタにもお金を支払ってるんだろう。大人の世界ってスゴいきっちりしてて偉いし大変だな。」と勝手に思っていたのだが、当時の大人たちは、実は子供が思ってるより、いい加減だったのだろう。
俺は今となっては、こういうのがアリな世の中な方が良いなと思うけど。
昔のパクリは潔かったよね。
ついでに。佐野研二郎 (さのけんじろう)さん
今って、堂々とパクってない (後ろめたくパクってる)から、パクったのがバレたら隠そうとするじゃない。そういうの、糞ださいよね。佐野研二郎 (さのけんじろう)さん。オリンピックのエンブレムを見事にパクって、バレたら隠そうとするところ。
パクるなら、堂々とパクれ。って思うね。
平気で、有名でもないデザイナーから、ねたをパクって、バレても、元ネタを尊重するどころか、
佐野「俺はパクってない。俺が考えた。」
うぜーって思われても仕方がない。
万引きして、捕まって、確実に状況証拠では犯人確定なのに、監視カメラで証拠が映ってないから、
「俺は盗んでない。」
って言ってるのが、佐野研二郎 (さのけんじろう)さん。
しかしこのパクリデザイナーだった佐野研二郎 (さのけんじろう)さんが、SMAP解散後に新しい地図のロゴをデザインするんだから人生とはわからんもんですな。
嵐 (あらし)の松本潤 (まつもとじゅん)主演映画の主題歌に
あとは、嵐の松本潤 (マツジュン)が主演の2013年の映画『陽だまりの彼女』のテーマソングに、この、PET SOUNDS (ペット・サウンズ)に収録されている、『Wouldn’t It Be Nice (素敵じゃないか)』が使われている等、若い世代の子と話すときにも、話題に使えたりしたのが、このCDっす。
という、かなり雑な、どうでもいい雑談を書きました。
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