アイム・ウィズ・ユー(I’m With You)は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの10枚目のスタジオ・アルバム。
概要
前作の「ステイディアム・アーケイディアム」以来、5年ぶりのアルバムである。
今作からギタリストでジョシュ・クリングホッファーが加入。前作に引き続き、プロデューサーはリック・ルービンが担当。
本作は、ロサンゼルスのイースト・ウエスト・スタジオ、そしてマリブのシャングリ・ラ・スタジオでレコーディングされた。
アルバム・タイトルは、ジョシュが考案したとのこと。
「なんかすごいオープンな感じがするし、バンドが今どういう状態にあって、なにをやっていて、このレコードをどうバンドと関連づけられたがっていて、このレコードにどう繋がってほしいのか、よく言い表しているんだよ。オープンだし、言外にネガティヴなことをほのめかすこともないフレーズだからね。すごく聴き手を招き入れるような言葉だし。」「もともとは収録曲のタイトルをそのままアルバムの名前にしようと考えてたんだけど、リックにそう伝えたら、リックは『そうすると、バンドにあまりアイディアがなかったように思えるだけなんだよ』って言ったんだ。」「ジョシュがミーティングに来て、確かタイトルを決める締切の前日とかだったと思うんだけど、それでジョシュが紙にアイム・ウィズ・ユーって書いて、それを俺たち全員でじっと見入って、全員同時に『これがアルバムのタイトルだ!』って言ったんだよ。」
— アンソニー・キーディス
アートワークは、イギリスの現代美術家、ダミアン・ハーストが手がけた。イギリスでは4週連続1位。バイ・ザ・ウェイ、ライヴ・イン・ハイド・パーク、ステイディアム・アーケイディアムに続いて4枚目の1位となった。アメリカ、日本では2位。3ヶ国それぞれゴールド・ディスクを記録している。
収録曲
- モナーキー・オブ・ローゼズ “Monarchy of Roses” 4:12
- ファクトリー・オブ・フェイス “Factory of Faith” 4:21
- ブレンダンズ・デス・ソング “Brendan’s Death Song” 5:39
- エチオピア “Ethiopia” 3:50
- アニー・ウォンツ・ア・ベイビー “Annie Wants a Baby” 3:40
- ルック・アラウンド “Look Around” 3:27
- レイン・ダンス・マギーの冒険 “The Adventures of Rain Dance Maggie” 4:43
- ディド・アイ・レット・ユー・ノウ “Did I Let You Know” 4:21
- グッバイ・フーレイ “Goodbye Hooray” 3:52
- ハピネス・ラヴズ・カンパニー “Happiness Loves Company” 3:33
- ポリス・ステーション “Police Station” 5:35
- イーヴン・ユー・ブルータス? “Even You Brutus?” 4:01
- ミート・ミー・アット・ザ・コーナー “Meet Me at the Corner” 4:22
- ダンス、ダンス、ダンス “Dance, Dance, Dance” 3:45
シングルカット
レイン・ダンス・マギーの冒険 “The Adventures of Rain Dance Maggie” 2011 (US.38, UK.44)
- 1stシングル。PVは当初作られたものが「ボツ」になってしまい、急遽7月30日に作られたという。監督はマーク・クラスフェルド。
- 2011年8月に「ミュージック・ステーション」に出演し、この曲を演奏した(余談だが、2006年にも出演し、「ダニー・カリフォルニア」を演奏している)。
モナーキー・オブ・ローゼズ “Monarchy of Roses” 2011 (US Alt.4, CAN Alt.4)
- 2ndシングル。日本でもシングルカットされており、着メロも配信している。PV監督は「レイン・ダンス・マギーの冒険」に続いてマーク・クラスフェルド。
- 日産・エルグランドのCMに起用された。CM曲に起用されたのはバンド史上これが初であり、2013年現在、唯一のCM曲である。
ルック・アラウンド “Look Around” 2012
- 3rdシングル。PVにはアンソニーの長男であるエヴァリーも登場している。監督はロバート・ヘイルズ。
- PVはメンバー4人がそれぞれの部屋でロックする様が次々と映し出されるという内容で、いつもの踊りを披露し、登場したエヴァリーを抱きかかえながら歌うシーンもあるアンソニー、ガールフレンドと盛り上がるフリー、シャワールームでドラムを叩きサンドバッグを打つチャド、そしてストールの上にランプだけを置いた部屋で静かに読書しながらギターを弾くジョシュの姿が、目まぐるしく回転するように映し出される。
ディド・アイ・レット・ユー・ノウ “Did I Let You Know” 2012
- 4thシングル。ブラジルのファンへの公募でシングル化が決まり、ブラジル限定でリリースされた。
- PVは当初公式に発表されていなかったが、ブラジルのファンによって独自に制作されたものが後にバンドの目に留まり、事実上公認となった。
ブレンダンズ・デス・ソング “Brendan’s Death Song” 2012
- 5thシングル。曲は、2009年に亡くなり、バンドがデビューするきっかけとなったロサンゼルスのパンク・ロッククラブのオーナー、ブレンダン・マレン氏に捧げたものである。PVは葬送行進がコンセプトになっている。
引用元:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/アイム・ウィズ・ユー_(アルバム))
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